面接で採用側が知りたいこと 就活 志望動機 2007年04月30日 0 キャリア転職の面接で必ずといってよいほど尋ねられるのが、退職理由と志望動機です。退職理由は、複数の事情が重なっている場合が多いので、それほど執拗(しつよう)に聞かれることはありません。ただ、転職回数が多い人については、毎回どのような理由で辞めたのか、採用側は着目します。「ちょっと困難に直面すると、すぐ辞めてしまう人」との印象を与えないよう、退職理由をしっかり補足説明する必要があります。 一方、転職回数の多少にかかわらず、志望先の企業で働きたい理由をきちんと説明することはとても重要です。新卒採用の場合以上に明確な動機が求められます。採用側は、前職での経験をプラスの方向に生かしていける人かどうか、即戦力として活躍する自信や意欲があるかどうかを重点的に見ます。面接では、新しい会社で具体的にどう貢献できるかや、将来的な目標、希望なども伝え、バランスよくアピールするとよいでしょう。 ここで注意した方がよいことを一点。前職での実績がとても素晴らしいものだったとしても、「燃え尽き症候群」のような印象を与えてしまっては逆効果です。前職がハード過ぎた分、新しい会社では楽をしたがっていると受け止められると、前向きに評価してもらえません。 むしろ、これからやりたい仕事のイメージを明確に持っていて、意欲に満ちているということを十分に伝える方が、採用者の心をとらえることにつながります。これから一緒に仕事をしていく姿を互いにしっかりイメージできるかどうかが、面接の趣旨であり、結果を分けるポイントなのです。 【毎日新聞 2007年1月29日 東京朝刊 抜粋】 PR